座薬タイプのボルタレンは、食事の時間に左右されない解熱鎮痛剤です。

最も強力なボルタレン

座薬タイプは、数あるボルタレンの中で最も効能が強いタイプです。
そのため、他の解熱鎮痛剤よりも強い効果が欲しい場合や、早く痛みを止めたい場合などに使用します。
リウマチや陣痛、手術後の痛みなど、痛みが強い症状に対して処方されるお薬です。

座薬タイプの効能

○下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、後陣痛
○手術後の鎮痛・消炎
○他の解熱剤では効果が期待できないか、あるいは、他の解熱剤の投与が不可能な場合の急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の緊急解熱

ボルタレンサポ12.5mg/ボルタレンサポ25mg/ボルタレンサポ50mg 添付文書より

座薬のメカニズム

座薬とは、お尻から挿入するお薬の総称です。
一般的に、口から飲むお薬よりも効果が強いことで知られていますが、どうしてお尻から入れると効果が強くなるのでしょうか?

薬効の秘密は人体の解毒作用

私たちの体には、接種した食物を解毒する作用が備わっています。
接種した食物は肝臓に送られ、そこで食物が持つさまざまな毒素を分解します。
この働きにより、私たちの健康は保たれているのですが、肝臓はお薬が持つ効能まで分解してしまうんです。
その結果、口から飲むお薬は本来の効果より弱い力しか発揮できません。

座薬は直接吸収される

その一方、座薬はお尻からダイレクトに直腸に入ります。
直腸には毛細血管が密集していて、そこから直接吸収されていきます。
途中で分解されない分、薬本来の力を発揮できるのが座薬なんです。

用法・容量はどれぐらい?

座薬タイプのボルタレンは大変強力なお薬です。
そのため、用法・容量は厳密に守る必要があるんです。
特に小児は影響が強いので、使用する前に用量をよく確認しましょう。

ボルタレンサポには25mgと50mgの2種類があり、成人は1回25~50mgを1日1~2回使用します。
小児の場合は少し複雑で、体重1kgあたり0.5~1.0mgを1日1~2回使用します。

成人の場合

成人は、1回25~50mgを1日1~2回使用します。

薬品名 1回量 回数
ボルタレンサポ25mg 1~2個 1日1~2回
ボルタレンサポ50mg 1/2~1個 1日1~2回

小児の場合

小児は1回に体重1kgあたり0.5~1.0mgを1日1~2回使用します。

薬品名 1回量 回数
ボルタレンサポ12.5mg 1才以上3才未満 1/2個(6.25mg)
3才以上6才未満 1/2~1個 (6.25~12.5mg)
6才以上9才未満 1個(12.5mg)
9才以上12才未満 1~2個 (12.5~25mg)
1日1~2回
ボルタレンサポ25mg 1才以上3才未満 1/2個(6.25mg)
3才以上6才未満 1/2~1個 (6.25~12.5mg)
6才以上9才未満 1個(12.5mg)
9才以上12才未満 1~2個 (12.5~25mg)
1日1~2回

1/2個の場合は座薬をカットして使用します。
実際には、症状や年齢に合わせて微調整が必要になる場合もあります。
不安な場合は、医師に相談して判断を仰ぎましょう。

どうやって使うの?

座薬は、肛門から挿入するお薬です。
お尻の穴に物を入れる機会なんてそうそうないから、ちょっと不安ですよね?

  • ひとりで入れる場合は、中腰になって座薬のとがった部分を肛門に挿入します。
  • 排便をする要領で軽く力むと、肛門が広がって入りやすくなります。
  • 先端を水やオリーブオイルで湿らせても効果的です。全部押し込む必要はありません。
  • 3/2ほど挿入できたら、ゆっくり立ちあがると、肛門が締まる力で自然と奥まで入っていきます。
  • 小児の場合は、寝かせた後に足を曲げて、肛門に挿入します。
  • 3/2ほど挿入したら、ゆっくり足を伸ばすと自然と奥まで挿入できます。

座薬をカットする際は、包装から出す前にハサミなどを使うと、簡単にカットできます。

錠剤と座薬タイプの違いは?

効果が強いボルタレンですが、いろいろ種類があってどれがいいのか迷ってしまいますよね?
錠剤と座薬は、体内に入れる点では同じですが、効果に違いがるのでしょうか?

座薬の効果は約2倍以上

実は、明確な違いがあるんです。
錠剤と比べて「速くて効き目が強く」「副作用が少なく」「1歳から使える」のが座薬の特徴です。

速くて効き目が強い

通常、飲み薬は本来の薬効を発揮できません。
それは、肝臓の持つ解毒機能がお薬の効果まで分解してしまうからです。しかし座薬はお尻から入るので肝臓の機能に邪魔されません。
さらに、直腸に密集している毛細血管から、ダイレクトに血中に入り込むため、座薬は「速くて効き目が強い」んです。

ボルタレンの最高血中濃度到達時間を調べた結果、錠剤は2.7時間ほどかかったのに対し、座薬は1時間ほどであっという報告がされています。

副作用が少ない

ボルタレンの代表的な副作用は、胃腸機能の不調です。
ボルタレンは痛みのもととなる「プロスタグランジン」を減らすことで、鎮痛作用を発揮するお薬です。
ですが、この「プロスタグランジン」は胃腸を守る役割りも持っているんです。
そのため、ボルタレンで「プロスタグランジン」が減ってしまうと胃腸が荒れやすくなってします。
座薬は胃を通らないため、胃が荒れるリスクを減らすことができるんです。

1歳から使える

よく効いて、副作用が少ない座薬は、量を調節すれば1歳からでも使用可能です。
幼い子どもに使用できるのは嬉しいですね。
鎮痛効果が高いので、市販薬では効果が薄い、強い痛みにも対応できます。

いいことづくめの座薬ですが、利便性では錠剤に及びません。
肛門に入れなければならないため、どうしても場所を選びます。
錠剤でも充分な効果があるため、どこでも飲めるお手軽さを選ぶ人も少なくありません。

注意する副作用は?

ボルタレンサポの一般的な副作用は
・下痢、便秘などの消化器官の不調
・低体温症
・発疹などの皮膚の異常
が報告されています。

副作用
承認時までの調査例数1,420例中、106例(7.46%)に130件の副作用が認められた。症状としては下痢・軟便・腹痛等の消化器症状70例(4.93%)が主なもので、他に肛門部刺激による局所症状17例(1.20%)、めまい等の精神神経症状10例(0.70%)、浮腫8例(0.56%)、発疹等の皮膚症状6例(0.42%)がみられている。
また、市販後の使用成績調査21,958例中、390例(1.78%)に482件の副作用が認められている。症状としては下痢・便秘・腹部不快感・悪心等の消化器症状182例(0.83%)が主なもので、他に局所症状46例(0.21%)、低体温30例(0.14%)、浮腫、発疹等がみられている。(承認時まで及び再審査終了時までの調査)
重大な副作用
下記のような副作用があらわれることがある。
このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。(頻度不明)
(1)
ショック(胸内苦悶、冷汗、呼吸困難、四肢冷却、血圧低下、意識障害等)、アナフィラキシー(蕁麻疹、血管浮腫、呼吸困難等)
(2)
出血性ショック又は穿孔を伴う消化管潰瘍
(3)
**消化管の狭窄・閉塞(消化管の潰瘍に伴い、狭窄・閉塞があらわれることがある)
(4)
再生不良性貧血、溶血性貧血、無顆粒球症、血小板減少
(5)
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、紅皮症(剥脱性皮膚炎)
(6)
急性腎不全(間質性腎炎、腎乳頭壊死等)(症状・検査所見:乏尿、血尿、尿蛋白、BUN・血中クレアチニン上昇、高カリウム血症、低アルブミン血症等)、ネフローゼ症候群
(7)
重症喘息発作(アスピリン喘息)
(8)
間質性肺炎
(9)
うっ血性心不全、心筋梗塞
(10)
無菌性髄膜炎(項部硬直、発熱、頭痛、悪心・嘔吐あるいは意識混濁等)〔特にSLE又はMCTD等のある患者では注意すること。〕
(11)
重篤な肝障害(劇症肝炎、広範な肝壊死等)
(12)
急性脳症(特に、かぜ様症状に引き続き、激しい嘔吐、意識障害、痙攣等の異常が認められた場合には、ライ症候群の可能性を考慮すること)
(13)
横紋筋融解症(急激な腎機能悪化を伴うことがある)(症状:筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等)
(14)
脳血管障害
その他の副作用
1. **消化器
(頻度不明)
胃痛、小腸・大腸の潰瘍、出血性大腸炎、クローン病又は潰瘍性大腸炎の悪化、膵炎、食道障害
2. 消化器
(0.1%~5%未満)
悪心・嘔吐、腹痛、下痢、軟便及び直腸粘膜の刺激
3. 消化器
(0.1%未満)
消化性潰瘍、胃腸出血、便秘、食欲不振、口内炎、胃炎、吐血、下血
4. 血液
(頻度不明)
出血傾向、血小板機能低下(出血時間の延長)
5. 血液
(0.1%未満)
貧血
6. 肝臓
(頻度不明)
黄疸
7. 肝臓
(0.1%~5%未満)
AST(GOT)・ALT(GPT)上昇
8. 肝臓
(0.1%未満)
肝障害
9. 皮膚
(頻度不明)
多形紅斑
10. 皮膚
(0.1%未満)
光線過敏症、紫斑、そう痒症
11. 過敏症
(頻度不明)
喘息発作、アレルギー性紫斑、血管浮腫 12. 過敏症
(0.1%未満)
発疹、蕁麻疹、顔面浮腫
13. 精神神経系
(頻度不明)
不眠、神経過敏、しびれ、振戦、錯乱、幻覚、痙攣、抑うつ、不安、記憶障害
14. 精神神経系
(0.1%未満)
眠気、めまい、頭痛
15. 感覚器
(頻度不明)
視覚異常(霧視等)、味覚障害、聴覚障害
16. 感覚器
(0.1%未満)
耳鳴
17. 循環器
(頻度不明)
頻脈
18. 循環器
(0.1%未満)
血圧低下、血圧上昇、動悸
19. その他
(頻度不明)
発汗、脱毛、血管炎
20. その他
(0.1%~5%未満)
浮腫
21. その他
(0.1%未満) 発熱、胸痛、全身けん怠感

ボルタレンサポ12.5mg/ボルタレンサポ25mg/ボルタレンサポ50mg 添付文書より

滅多に起きる症状ではありませんが、使用中に自覚症状を感じたら、念の為に医師に相談しましょう。

座薬タイプは市販していない

ボルタレンは薬効が高いため、ぜひ常備したいお薬ですが、残念ながら市販していないタイプもあります。
座薬も市販されていないタイプです。
強い薬効をもっているため、専門家の判断無しでは購入できないんです。

せっかく買いに行っても、どこにも置いてなかったらガッカリですよね。そんなことにならないように、市販されているタイプと市販されていないタイプをまとめてみました。ぜひご活用ください。

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