ボルタレンローションは、円筒状の容器に入った液体の鎮痛消炎剤です。
先端のスポンジ部分で軽く押すようにしながら患部に塗ることで、炎症や筋肉痛などに対しての鎮痛効果が得られます。
ドラッグストアなどで市販されているので、外出先などでも気軽に入手できます。
下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎 (テニス肘等)、筋肉痛 (筋・筋膜性腰痛症等)、外傷後の腫脹・疼痛
ボルタレンローションを患部に直接塗ることで、主成分である「ジクロフェナクナトリウム」が皮膚に浸透していきます。
体内に入った「ジクロフェナクナトリウム」は、痛みを発生させる物質である「プロスタグランジン」の量を減らして、痛みを和らげてくれます。
このように、皮膚から浸透して痛みを和らげるお薬を「経皮鎮痛消炎剤」と呼びます。
ボルタレンの効果は、あくまで痛み止めです。
身体への負担や別の疾患など、痛みを生み出す原因まではボルタレンでは直せません。
何らかの痛みがある場合、まずはボルタレンで痛みを和らげ、その間に根本を治療することをオススメします。
容器の先端にあるスポンジ部分を、軽く押し当てるようにして患部に塗っていきます。
ローションはサラッと乾きやすく、塗り薬特有のベタつきも気になりません。
1日3~4回ぐらいを患部に塗ってください。
市販されているボルタレンローションには「クールタイプ(ボルタレンローションEX)」の「無香料タイプ(ボルタレンゲルAC)」の2種類があります。
その違いは「メントール」の配合です。
「EX」にはメントールが配合されていて、スーッとした清涼感が得られます。
しかし同時にメントール特有のハッカのような匂いもしてしまします。
匂いが気になる人は、メントールが配合されていない「AC」の購入をオススメします。
ローションタイプは長細い容器に入っているため、「肩」や「肩甲骨」、「腰」などの手が届きにくい部位に適しています。
また、液状でので湿布などでは剥がれてしまいそうな「関節の付け根」や「首筋」、「腕」や「足」などの毛が生えている部分も、剥がすときの心配がないのでオススメです。
店頭で購入できるため、不意に痛みを感じたときにも簡単に入手できます。
カバンに入れておいて外出先での使用に適しているほか、容器を持って使うため、ゲルタイプのように手も汚れません。
無色透明の液体なので、湿布のように目立つこともありません。
錠剤や座薬タイプは強力ですが、その分体への負担が大きのが不安の種です。
ちょっとした痛みを和らげたいだけなら、副作用の強い内服薬は少し大げさですよね?
それに、湿布は貼った跡が赤く残ったり、被れたりしてちょっと使いにくい面もあります。
ローションならそんな心配もなく、いつでも気兼ねなく使える点が嬉しいです。
ボルタレンローションの主な副作用は、皮膚炎(発疹、かぶれ)、かゆみ、発赤、皮膚のあれなどが報告されています。 使用した際に、腫れや水ぶくれができたら接触性皮膚炎の疑いがあるため、医師に相談をしましょう。
以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある人や、アスピリン喘息や気管支喘息がある人は使用できません。
妊婦、産婦、授乳婦、小児への使用は目立った報告はありませんが、同時に安全性の確立もされていませんので、仕様の際は充分に注意しましょう。
詳細な一覧は、下記のようになります。
本剤は、副作用発現頻度が明確となる臨床試験を実施していない。
なお、1%ジクロフェナクナトリウム軟膏において承認時までに報告された副作用は、総症例1,062例中41例 (3.9%)、53件であった。その主な症状は、皮膚炎 (発疹、湿疹、皮疹、かぶれ) 27件 (2.5%)、そう痒感9件 (0.8%)、発赤8件 (0.8%)、皮膚のあれ4件 (0.4%)、刺激感3件 (0.3%) 等であった。(1%ジクロフェナクナトリウム軟膏承認時)
1%ジクロフェナクナトリウム軟膏において製造販売後調査の総症例3,157例中、副作用が報告されたのは19例 (0.60%) 20件であった。その主な症状は、皮膚炎13件 (0.4%)、そう痒感3件 (0.1%) 等であった。(1%ジクロフェナクナトリウム軟膏再審査終了時)
重大な副作用
1. ショック、アナフィラキシー
(頻度不明)
ショック、アナフィラキシー (蕁麻疹、血管浮腫、呼吸困難等) があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止し、適切な処置を行うこと。
2. 接触皮膚炎
(頻度不明)
本剤使用部位に発赤、紅斑、発疹、そう痒感、疼痛の皮膚症状があらわれ、腫脹、浮腫、水疱・びらん等に悪化し、さらに全身に拡大し重篤化することがあるので、異常が認められた場合には直ちに使用を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
皮膚注)
(頻度不明)
光線過敏症、浮腫、腫脹
皮膚注)
(0.1%~5%未満)
皮膚炎、そう痒感、発赤、皮膚のあれ、刺激感
皮膚注)
(0.1%未満)
水疱、色素沈着、皮膚剥脱
注) このような症状があらわれた場合には、使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
ボルタレンのゲルもローションも、どちらも第2類医薬品に分類されています。
医師の処方せんが必要ないため、ドラッグストアで気軽に購入できます。
病院に行かなくて済むのは嬉しいですよね。
ただし、まれに副作用も報告されているお薬ですので、使用する際は用法・容量をしっかり守りましょう。
ボルタレンはさまざまなタイプがあるため、どこで手に入るのか分かりにくいのが困りものです。
こちらにそれぞれのタイプの入手法をまとめてありますので、ぜひご活用ください。
HOMEボルタレンの種類座薬タイプ塗り薬タイプローションタイプゲルタイプテープタイプボルタレンのジェネリックはある?市販されているボルタレンボルタレンの効果ボルタレンの痛み止め効果ボルタレンが効く時間ボルタレンの肩こり解消効果ボルタレンは生理痛に効く?ボルタレンが効かない痛みボルタレンの解熱効果ボルタレンで歯痛を緩和ボルタレンで腰痛解消ボルタレンで痛風を緩和ボルタレンの副作用ボルタレンは眠くなる?ボルタレンは胃痛に注意ボルタレンの飲み方ボルタレンは何錠まで飲める?インフルエンザの時は飲める?ボルタレンの飲み合わせボルタレンと一緒に飲む胃薬ボルタレンは喘息でも飲める?ボルタレンは授乳中でも飲める?ボルタレンはお酒を飲んでも大丈夫?ボルタレンとロキソニンの違いボルタレンとロキソニンは併用できる?ボルタレンの通販